栃木県宇都宮市のコンビニエンスストア「ローソン」で、12日午後4時半ごろ女性店員が男に刃物のようなもので胸を刺される事件が発生しました。
被害者はアルバイトの本名麻里さん(45)で、病院に搬送されましたが間も無く死亡が確認されました。
容疑者は同市に住む職業不詳の男(41)で、被害者の本名さんと面識があったようです。
とても痛ましい事件ですが、被害者がシングルマザーであったことや事件の理由が「別れ話のもつれ」であったこと、さらに事前に被害者が警察に相談をしていた事などから大きな話題になっています。
宇都宮コンビニ刺殺の概要
宇都宮市のコンビニでの女性店員刺殺 別れ話の最中だったと判明 https://t.co/SJ0XW84wgz pic.twitter.com/QbCN3xZh77
— 最新ニュース速報トレンド@日常の出来事 (@koukishin_news) August 13, 2020
現在分かる限りの事件の経緯と事実関係を調べてみました。
まずは、犯行現場からです。
事件の現場
場所 : ローソン宇都宮陽東四丁目店
住所 : 栃木県宇都宮市陽東4丁目2−28
現場は、JR宇都宮駅から東に約2キロの住宅街。
事件の直後、10台以上のパトカーや救急車がコンビニ近くに集まり、騒然としていたようです。
事件の概要
12日午後4時半ごろ、コンビニに入ってきた容疑者が、接客中の本名さんをカウンター越しにいきなり刃物で刺す。
そして、さらにカウンターの中に入ろうとしたところを他の従業員に制止されると、自分の腹を複数にわたって刺した模様。
本名さんは病院に搬送されるも残念ながら死亡が確認。容疑者ものちに病院で死亡しています。
「いきなり刺した」という事なので完全に計画的にそして確信を持って犯行に及んでいますね。
刺した後もカウンターに侵入しよとしたという事なので、さらに追い討ちをかけようとしたのでしょうか?
容疑者の本名さんに対する「歪んだ」心情が見て取れる行動です。
犯行の原因は別れ話のもつれ?
結果的に被害者が亡くなり容疑者も自殺してしまったので、当人達から事の詳細を聞くことは出来なくなってしまいました。
ですが、どうやら今回の犯行の動機・原因に「別れ話」のもつれがあるようです。
栃木県警によると、本名さんと容疑者は2019年の5月から交際をしており、別れ話でもめていた模様。
「もめていた」とは、今回の事件の結果でも分かる通り、関係を終了したい本名さんと別れたいくない容疑者の間でトラブルがあったということだと言うのは間違いないでしょう。
被害者は事前に警察に相談も…
ここで問題となってくるのが、本名さんが「別れ話のもつれ」で交際相手でもあった容疑者から何らかの脅迫を受け、身の危険を感じていたと言う事です。
事実、本名さんは今月の9日と11日の2回、別れ話で川田容疑者ともめていると警察に相談しています。
宇都宮東署は、警察ができる具体的な支援策についてアドバイスしたという事です。そして、警察は容疑者に事実確認や警告はしていなかったとのこと…
今回の事件に関して県警のコメントは以下の通り。
今回の件に関してのTwitterやネットでの意見は以下の通り。
《人を殺しそう》という理由で逮捕できるわけないからね。原理的に《事件を防ぐ》という事は法的に不可能。つまり、この世は地獄。
コンビニ女性店員刺殺、事件前に警察に2度相談 栃木・宇都宮 https://t.co/BJsYbEblbh
— ぎょぴ人 (@Gyopihito) August 13, 2020
別れ話でトラブル、警察に相談 宇都宮コンビニ店員刺殺!マニュアル的対応しか出来なかったのだろうね。こういった事件はいつも対応の仕方が出来てない事で命を奪われる❗奪われてからも対策強化は言うだけで生かされてはいない!スキルの高い警察官指導で対策すべきだ。
— mamoru (@mamoru70274544) August 13, 2020
別れ話でトラブル、コンビニ店員刺殺 https://t.co/mKObjqQDTb
男女関係のもつれやスト-カ-被害にあい警察に相談したにも関わらず、命を奪われてしまう事件が後を絶たない。警察は適切な対応をしたと言うだろう。それでも事件は起きてしまう。相談にきた時点で命の危機があると強く認識するべきだ。— ピュアティケア (@puritycare121) August 13, 2020
事件が起きなければ警察はなかなか動かない。どうしたらこの恐怖を警察はわかってくれるんでしょうか?自分だけの恐怖ではなく、子供に何かされるんじゃないかと怯えていたと思う。すぐに生活拠点を変えることができる人は少ないので避難は難しいし。本当に可哀想な事件。
Twitterでのつぶやきにある通り、今回の事件のやるせないところは事前に身の危険を感じて警察に相談しているにも関わらず事件が起こってしまった事です。
個人的に気になったのは、事件の起きる前日に警察にSOSを発しているにも関わらず県警がとった行動は、
・被害者の話を聞いてアドバイスをした
・容疑者に対して事実確認や警告はしていなかった
要は、被害者となってしまった本名さんにアドバイスをしただけで、容疑者に対しては特にアクションを起こしてもいなかったんですね。
そして、本名さんからの相談の対応に問題はなかったと言うのが県警の見解のようです。
うーん、百歩譲って容疑者に対して事前に何の警告などはしていなかった理由が、容疑者を刺激しないようにと言う意図だとしても「対応に問題はなかった」はないんじゃないですかね?
事前に相談を受けていたにも関わらず人が殺されているのに「問題のない」対応だったと?それならまた同じことが繰り返されると言うことですよね?
「ストーカー規制法」など結局は「有名無実」!もちろん事前に警察がどこまで民事に介入できるのか?など難しい問題はあるにせよ、今回の「問題なかった」発言には正直かなり違和感を感じました。
また、被害者の本名さんが4人の子供を育てるシングルマザーであったという事実は、さらに今回の事件を「やるせなく」させています。
残されたお子さん達の事を思うといたたまれないし、被害者の方も4人の子どもたちを残してどんなに悔しかったでしょう…。お子さん達のケアをしてあげてほしい。
これは子供にとって酷い話だな。当人達にしか分からない事情があるにせよ子供の事を考えてやれよ。刺し殺した後に何も残らないじゃないか…ただ残された子供だけが惨めな思いをするだけだなんて
母親が亡くなってしまって残された4人の子供たちは不憫でならない。残された子供たちが一番の被害者かも知れない。
最初に感じたのは残された子供達が可哀想でならない。警察への相談って、もし警察から相手に警告などしたら逆に恨みを買うような事にならないのか?警察は被害が無いと動かないと私は勝手に思っています。色々な事情はあると思うが危険を感じていたのなら逃げた方が良いと思います。
宇都宮のコンビニでの店員刺殺事件は元交際相手による犯行だったそう。
別れ話による怨恨らしいが犯人も自殺してしまったので詳細も不明のまま迷宮入り。
被害者は子供4人のシングルマザーだったそうだけど、残された子供達の心の傷は一生残ってしまうでしょう。
恐ろしい世の中になってしまった。— 案山子 (@mic_arai) August 13, 2020
まさに、この事件の最大の被害者は残された子供達かもしれません。亡くなられた本名さんの年齢を考えるとまだ幼い子供もいることでしょう。
今後、彼らが4人一緒に安全に暮らせること。そして、母親をこういった形で失うことになってしまった心のケアを自治体が主体となって行ってくれることを切に望みます。
最後に、警察も「問題なかった」ではなく、しっかりと今回の事件を「戒め」として悲しい事件が起こる可能性を1%でも少なくする努力をしてもらいたいものです。