大坂なおみの準決勝棄権の是非!?棄権は正しい判断?黒人銃撃に抗議

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女子プロテニスの大坂なおみ選手が、8月27日に予定していた「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」準決勝への出場を辞退すると発表して話題になっています。

 

大阪さんが準決勝を棄権する理由が、23日に米ウィスコンシン州ケノーシャで起こった警官による黒人への銃撃事件。

 

この事件への抗議と問題提起の意味を込めて準決勝を「棄権」する決断をした大阪さんですが、その行動に対して賛否両論あるようです。

 

私自身、アメリカで20年以上暮らしている日本人として、今回の大阪なおみさんの行動と決断に対する意見を、世間の声を拾いつつ述べていきたいと思います。

 

ウィスコンシン州ケノーシャ警官による黒人銃撃の概要

 

事件の概要は以下の通りです。

 

8月23日、午後5時11分、ケノーシャ市警察の警官たちが「家庭内トラブルの通報」に応答。

 

現場では、銃撃の被害者となったジェイコブ・ブレークさんが「女性2人の喧嘩を止めようとしていた」との目撃情報が。

 

その後の詳細な経緯はまだ明らかになっていませんが、動画にある通りSUVに乗り込もうとするジェイコブさんに対して警官が背後から銃を構えて何やら「警告」を発しながら追いかけます。

 

警官の「警告」に耳を貸さずに車に乗り込んだジェイコブさんに対し、警官の1人が背後からシャツを引っ張りながら合計7発(8発という説も有り)発砲。

 

ジェイコブさんが乗り込んだSUVの後部座席には3人の子供が乗っており、銃撃の様子を直近で目撃することに…

 

直後、警官たちは現場でジェイコブさんに応急処置を施し、午後5時30分頃に病院に搬送されました。

 

*重体となったジェイコブさんですが、一命はとりとめたものの脊髄を損傷して下半身不随に。将来的に「歩行することは困難であろう」とのことです…

 

ジェイコブさんが警官により銃撃されたニュースが報じられるとケノーシャでは抗議のデモが開始され、一部は暴徒化して放火し警官と衝突。

 

デモは他州にも広がり、8月25日には知事がウィスコンシン州に「非常事態」を宣言しています。

 

*ちなみにジェイコブさんには「性的暴行」と「家庭内暴力」の容疑で逮捕状が出ていたが、警察は現場に駆けつけた警官がこのことを認識していたかどうかは明らかにしていません。

 

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大坂なおみの棄権の是非!?危険は正しい判断?

クエスチョン

 

ここで大阪さんの準決勝を「棄権」するという決断をした意図についですが、彼女自身がTwitterで発表した文章をご紹介します。

 

《Hello, as many of you are aware I was scheduled to play my semifinals match tomorrow. However, before I am a athlete, I am a black woman. And as a black woman I feel as though there are much more important matters at hand that need immediate attention, rather than watching me play tennis. I don’t expect anything drastic to happen with me not playing, but if I can get a conversation started in a majority white sport I consider that a step in the right direction. Watching the continued genocide of Black people at the hand of the police is honestly making me sick to my stomach. I’m exhausted of having a new hashtag pop up every few days and I’m extremely tired of having this same conversation over and over again. When will it ever be enough?》(原文ママ)
《こんにちは、ご存じの方も多いと思いますが、明日は準決勝の試合でした。しかし、私はスポーツ選手の前に黒人女性です。そして、黒人女性として私は、テニスをしている自分を見るよりも、目の前にあるもっと重要な事柄に、すぐに注意を払う必要があると感じています。プレイしていないからといって劇的なことが起こるとは思わないが、大多数の白人スポーツで会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思う。警察の手で黒人の大量虐殺が続いているのを見ていると、腹が立つ。私は数日ごとに新しいハッシュタグが出てくるのにはうんざりしているし、何度も何度も同じ会話をするのにはとても疲れている。いつになったら十分でしょうか。》(日本語訳)

 

英語での大阪さんの文章を日本に訳してみました。

 

赤いアンダーラインでマークした箇所がキーポイントで、大阪さんが行動を起こした「意図」だったのでは?と個人的に理解しています。

 

つまり、彼女の今回の「棄権」というアクションによって、「Black Lives Matter(ブラック ライブス マター)」から続く一連の黒人に対する差別や警官からの銃撃事件に対してあらためて「注目」し、「会話を始める」きっかけになればと思ったのではないかと。

 

そうであるとすれば、私も個人的には今回の大阪さんのアクションは「意味のある正しい判断」だったのでは?と思います。

 

ここで、Twitterやネットでの意見をいくつか見ていきたいと思います。

 

Twitterやネットでの意見

ケノーシャの事件の続報を見ると、家庭内暴力で5月に逮捕状が出ている男の家から家庭内の暴力について通報があり、警官が急行。容疑者は抵抗したうえ、警官の制止を振り切って子供の乗った車に乗り込もうとしたところを撃たれたようだ。黒人だから撃たれたというのはちょっと違うような気がする。ファクトが明らかになる前に抗議を始めることで、誤ったメッセージを広めてしまう危険性が大きくなる。事態の全貌が明らかになるのを待って抗議の声を上げても良かったのではないだろうか。社会的に影響力のある人には冷静な対応を求めたい。

撃った白人側が悪いかの如くいつも批判が高まるが、撃たれた黒人が完璧な善良なる市民だった訳じゃないんだよな。不法行為があった末の顛末なのに、そこの所がいつもおざなりなまま、差別がどうのこうのって騒動に発展するよね。

今回の銃撃に関してだけですが、なぜあの方は警察の「動くな!」を無視して車を開けたのか?あれが白人でも警察は発砲した可能性は高いと思います。だって、車の中に拳銃が入っている可能性があるから。もし、抗議をするのであれば違う方法でやって欲しかった。

黒人警察官が白人を撃ったらどうなるんだ?白人にも悪い奴はいっぱいいると思うが。白人は白人を撃たないのか?黒人は黒人を撃たないのか?単純に、今回の件は悪い奴が警察の制止を振り切って、車内から武器を取り出す危険を感じた警察官が発砲した事案と思う。マシンガンや爆弾の可能性もある国だから、警察も自らを守らないと。

銃を構えて「動くな」と伝える⇒ 動く⇒ 撃たれる・・・自然な流れだと思いますが。特に車に戻ろうとした時点で武器を取り出す事は予想できる訳ですしね。この件は、通常の黒人差別とはまた別の問題だと思います。

事実関係がまだ明らかになっていないのに、感情的に反応する米国人、そしてこの人。きちんと事実関係を確認してから然るべき行動をすべき。

 

多くのネットでの意見にもあるように、今回の事件を単純に「白人の警官が、無抵抗の武器を持たない黒人を銃撃した事件」とくくってしまうのはあまりにも乱暴で、間違えた方向に話が進むと考えます。

 

結果として「武器を持っていなかった黒人」を「白人の警官が背後から銃撃」してしまう結果になりましたが、それだとプロセスを「はしょっり」結果を述べただけのストーリーです。

 

まだ警官が駆けつけた時点でジェイコブさんに逮捕状が出ていた事を警官が把握していたかは分かっていません。

 

しかし、少なくとも警官が警告を与えながら容疑者に静止するように呼びかけたであろう状況の中でそれを無視して(武器などの携帯の恐れもある)車に戻ることは、警官から発砲される恐れがあると認識して然るべきだと思います。

 

コメントでもあるように、結果としてこの事件は警官が白人で銃撃された方が黒人であったというだけど、「差別」とは異なるトピックでしょう。

 

さらに、

事実関係がまだ明らかになっていないのに、感情的に反応する米国人、そしてこの人。きちんと事実関係を確認してから然るべき行動をすべき。

というコメントにも同意せざるを得ません。

 

大阪さんの今回の行動を賞賛するコメント中には、「あなたの立場というものを利用して」というものがありました。有名人がゆえに行動には大きな影響力があることをしっかりと認識し、間違った方向へ人々が誘導されないようにする義務があると思うのです。

 

まだ事実関係が分かっていないのに、「また白人警官に黒人が撃たれた」という箇所だけ「抜粋」して行動を起こすのはリスクが大きすぎます!

 

事実、大阪さんはコメント中で「警察の手で黒人の大量虐殺が続いているのを見ていると、腹が立つ。」と言及しています。

 

このコメントはどうでしょうか?ちょっと「浅はか」と言われても仕方ない気がしますね!

 

はじめにコメントした通り、『会話を始める』きっかけになれば!というコメントが趣旨で、さらに黒人女性という立場から「詳細が把握されるまでは冷静に!」などといったコメントを追記すべきだったのでは?と思います。

 

ここで、興味深いTweetを見つけたので是非みなさんにシェアしたいと思います。

 

〜追記(8月27日)〜

さて、この記事が書き終わった途端に続報が入ってきました。大阪なおみ選手が一日延期になった開催中の「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」(米ニューヨーク)に一転して出場することになったようです。

「大会側の求めを受け入れて金曜日(28日の準決勝)でプレーすることにした」とのこと。ちょっと「キョトン」となってしまいましたが、大会運営側にも迷惑はかからず、良かったのではないでしょうか?

今後は「棄権」という方法ではなく、SNSやインタビューなどでご自身の意見を発信していかれたら?と思います。

 

 

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大坂なおみの準決勝棄権の是非!?棄権は正しい判断?【まとめ】

まとめ

 

以上、大坂なおみの準決勝棄権の是非!?棄権は正しい判断?黒人銃撃に抗議でした。

 

ここで簡単に、今回の記事のおさらいをしてみたいと思います。

►ウィスコンシン州の白人警官による黒人銃撃は「人種差別」に基づくとは言い難い

►大阪選手の試合の「棄権」を発表した際の声明には個人的に多少の「違和感」を感じる

►大阪選手は有名人として、自身の影響力を考え「思慮深い」コメントを出すべきだったのでは?

 

実は、大阪さんが試合を「棄権」したことに対する批判も結構ネット上ではありました。

 

負けて大会を去った人や大会運営者、支えてくれるスタッフの事を考えるべきだという意見ですが、私はそこについては言及するつもりはありません。

 

それは個人的な価値観の問題で、そういった状況をもちろん大阪さんが考えて上で起こした行動だと思うので、そこは尊重すべきだと思うからです。

 

何よりも、私自身大ファンであり日本人プレイヤーとして「誇り」に思っている大阪なおみさんに、ぜひこれからもトッププレイヤーとして活躍して欲しい!

 

そして、多様な文化を背景にもつ「影響力」のある人物として、大いに彼女の魅力と正しい情報を世間に発信していって欲しいと思います。

 

以上、最後まで読んでいただいきありがとうございました。

 

 

 

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大坂なおみ準決勝棄権の是非
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