イギリス、ロンドンに本社をおく国際的な調査機関であるYouGoveが、新型コロナウイルスに関する最新の調査結果を4月17日、発表。
世界26カ国・地域で実施された調査の結果、コロナの感染防止として「通勤通学を避ける」と回答した日本人は18% フィンランドと並び最低でした。
同時に、「感染を恐れている」と回答した日本人は87%で、とても高い割合。
日本の労働者の、コロナの感染に「不安と恐怖を感じながら通勤をしている」という実態が明らかになりました。
この記事では、YouGoveの調査結果をより深掘りしながら、日本と世界におけるコロナ対策の意識の違いについて見ていきたいと思います。
コロナ対策は?リスクを抱えた満員電車での通勤
ここではまず最初に、情報のソースとなる「YouGove」について見ていきたいと思います。
YouGoveに関する情報は以下の通りです。
YouGoveとは?
YouGovは、英国に本社を置き、ヨーロッパ、北米、中東、アジア太平洋で事業を展開している英国の国際インターネットベースの市場調査およびデータ分析会社。(参照 : ウイキペディア)
2000年5月 : ステファン・シェイクスピアとナディム・ザハウィによってイギリスで設立。当時2人とも、イギリス保守党で活動。
2001年 : BBCの政治アナリストであるピーターケルナー(会長に就任)と契約。
2005年4月 : YouGov はロンドン証券取引所のオルタナティブ投資市場に上場する公開企業になる。
という経歴をもつ国際調査を専門とする会社で、情報のソースは信頼できそうです。
リスクを抱えた満員電車での通勤
前述の通り、YouGoveの調査によると、コロナの感染防止として「通勤通学を避ける」と回答した日本人は18%というとても低い数字だということです。
実際のYouGoveのデータを見てみましょう。
(参照 : YouGove)
このチャートの見方としては、横軸が日付で右に行くにしたがって新しい日付になります。
縦軸は%で、各国の国民の何%が各トピックに対してYesと答えたか、ということですね。
今回は、コロナウイルスの感染防止として、何%の国民が職場に行かない(通勤しない)と回答したかということです。
*また、赤い線がアジア各国で、紫がヨーロッパ、黄緑が中東で、水色がアメリカ大陸の国々となっています。
(参照 : YouGove)
これは、日本だけにフォーカスした表です。
調査の結果
1つ目の表の最下部、黒い丸で囲った「Japan」を見てもらうとわかりますが、日本は各国の中でも一番下です。
そして、2つ目の表でわかる通り、4月13日に日本で「通勤しない」と回答した人の割合は18%
また、興味深いことに赤い線の「アジア各国」の通勤しない率が軒並み高いですね。
「アジアの先進国と言われている」日本が世界でもアジアの中でも飛び抜けて低い%なのが、
けっこう衝撃です。
コロナ感染を恐れている【87%】
それでは、コロナウイルスの「感染を恐れている」と回答した日本人の%について見ていきましょう。
実際のYouGoveのデータは以下の通りです。
(参照 : YouGove)
表の右上を見てください。
黒い丸で囲ってあるの「Japan」が日本ですね。ベトナムの89%についで2番目という位置です。
(参照 : YouGove)
そして、これが日本だけのチャートです。
調査の結果
1つ目の表の最下部、黒い丸で囲った「Japan」を見てもらうとわかりますが、日本は各国の中でも上位につけています。
世界的に見ても日本は、コロナウイルスによる感染を恐れているという傾向が見て取れますね。
そして、2つ目の表でわかる通り、4月13日に日本で「感染を恐れている」と回答した日本人は87%とベトナムの89%についで2番目。
87%の人が「感染を恐れている」にも関わらず、
「通勤しない」と回答した人の割合はたったの18%
つまり、
世界で2番目に感染にビビっている
のにも関わらず、
世界No1の通勤しなくてはいけない国家!!
それが日本ということですね、、、
この矛盾と葛藤、、なんとかならないのでしょうか、、、
*ちなみに、このチャートをみて分かる通り、「感染を恐れている」%、アジアの国々は軒並み上位です。低いのはインドだけですね。
世間の声・反応
日本の企業で、テレワークなどの、緊急事態、非常事態に対応できるシステムを構築してるのはほんの一握りの企業だけ…
大半は、政府の指示があって、右往左往している状況だと思います。
インフラも整備できていなくら運用初めてもトラブルだらけで業務が滞る… 東日本大震災があったにも関わらず、認識の甘い経営者が多過ぎると言う事ですね… 残念ですが…
朝の通勤時間帯にまだまだ多くの人が歩いてる姿は、今の世界情勢ではどう見ても異質ですね。
日本はたまたまBCG接種などが功を奏してたから重症化が少ないだけで、それがなければ、このような自己犠牲、会社の無理解、政府の無為無策では、欧米並みかそれ以上のすごい数の死者が普通に出てもおかしく無いと思います。
緊急事態宣言が出ても、強制的に会社に来させている企業が多いですね。
会社は社員を守る義務があるのに、おかまいなしに利益を最優先にして、社員を大事にしていない気がします。
こういう時に、会社の本質が見えますねえ。やはり良い会社は社員を大事にするように感じます。
通勤列車で人との距離を2メートル確保とか無理。
このような状況下においても企業が社員を出勤させていることが問題。
政府や地方が今一度、企業の長に対して要請、もしくは強制するべきだと思う。
*やはりコメントにもある通り、日本では会社の上層部の意見が絶対なので、「社員から在宅勤務にしてほしい!」とは言えない環境のようですね。ちょっと他の国々では考えられない状態ですね。会社の運営・仕事をする上で、何が1番の優先順位なのかを考え直す良い機会かもしれません、、
国際調査⎟日本のその他の結果【YouGov】
ここからは、その他のコロナウイルス感染に関する「YouGove」の調査結果を見ていきたいと思います。
まずは、政府のコロナ対応についてです。
政府がコロナ対策をきちんと出来ている
(参照 : YouGove)
日本は39%で下から2番目。
日本では政府の対応に、多くの人が満足していないという調査結果ですね。
1番はベトナムの95% 最下位は、フランスとスペインの38%という結果でした。
*日本を除くアジア各国や北欧の国々では、政府の対応に対して高い支持率があるようです。
公共の混雑する場所には行かないようにしている
(参照 : YouGove)
ちょっと見にくいですが、日本は75%
最下位はドイツの65%ですね。
最近の吉祥寺や江ノ島のニュースなどを見ると、この75%という数字は
にわかには信じられないのですが、、、
*全体的に各国、ある程度高い%で混雑する公共の場には出ないよう注意していることがわかります。
公共の場所ではマスクをするようにしている
(参照 : YouGove)
日本は76%という結果です。
1番はタイと香港の90% 最下位はデンマークでなんと2%という結果でした。
マスクに関しては、地域によってはっきりと結果がわかれて興味深いですね。
アジアでは圧倒的にマスクに対する意識が強く、ヨーロッパではびっくりするほど低いということ分かりました。
それにしてもデンマークの2%って、、、
そんな状況ではマスクしたら浮きまくって、したくても出来ないですよね!
ヨーロッパに住むアジア系の人たち、肩身が狭そう、、、
混雑通勤⎟コロナ感染が怖くしたくないけど不可避【まとめ】
以上、日本最低18%・混雑通勤はコロナ感染が怖くしたくないけど不可避な現実でした。
今回、「YouGove」のデータを元に、コロナウイルス感染に関する
各国の状況を調べてみた結果、
日本は、世界で2番目にコロナ感染にビビっている
にも関わらず、
世界No1の通勤しなくてはいけない国家!!
という悲しい現実が分かりました。
そして、政府の対応に対する満足度も、39%で下から2番目という結果、、、
政治システムの違いなどから、各国のように強制的な措置が取りずらいのは理解できますが、
国民の生命と財産を守ることを第一に
この難しい局面を乗り切ってもらいたいと、切に思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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